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【企業分析】ライフネット生命

前回のエントリーを年内最後にしようと思いましたが、実家に帰って来てダラダラすることなく頭を動かしていたいため企業分析シリーズ書きます。

前職が生命保険会社だったこともあり、やっぱりこの会社を分析しておかないと。

その会社は「ライフネット生命」!

 

「入社1年目の教科書」で知られる岩瀬大輔氏が社長で有名なライフネット生命ですが、最近の業績はどうなのでしょうか。久しぶりに生命保険会社を調べるため、どこまでできるか心配です。

 

最近の業績

主に2016年11月11日に開催された2016年度第2四半期決算説明会の資料を使って見ていきます。

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個人的に考える主なトピックは「auの生命ほけん」「新契約業績は反転の傾向」の2点です。

auの生命ほけん

2016年4月からKDDIの通じて販売を開始したとのことですが、特徴としては①ネット生命保険だから保険料が安い②スマホやPCから24時間申込が可能③auユーザーなら保険料がお得。

①②は正直、"これじゃない感"がすごい気がする。別にライフネットがやっていることと一緒じゃんという率直な気持ち。③は、生命保険業界特有の保険料値引きに挑んだ形。保険業法の「特別の利益の提供」に該当するのではないかといっつも思っています。グレーだなー。

www.au.kddi.com

結局のところ、今の世の中で生命保険が売れないってのは、従来の生命保険営業スタイルがマッチしていないからと考えがち(ライフネットもその解決のためにインターネット販売をしている)だが、それよりも生命保険を必要と考えていない層が増大しているからだと私は仮説を立てています。つまり、生命保険会社が営業スタイルを変えれば済む問題ではなく、そもそも必要なのって意味です。だからこの販売方法もどうかなーと思います。契約者(消費者)の心理からしたら、保険料が携帯料金に含まれているなら、払わされている感は少ないかも。

新契約業績は反転の傾向

ベンチャー企業が今の時点で「新契約業績は反転の傾向です」と言っている時点で不安が一杯。加えて新契約数が増えないと既契約数が増えない。生命保険は大数の法則によって保険料を算出するため、そこにも影響が出てくる。

 

ところで業績は?

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新契約件数が年々減少している状況は非常に懸念材料。始めはものめずらしさに新契約数が伸びたのかわからないが、現在の数字が実力というところだろうか。マンパワーが無い以上、新契約件数が少ないのは構わないが、年々減少していることが問題。

 

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事業会社でいう営業利益にあたる基礎利益。赤字幅は少なくなっているものの赤字が続いています。2017年3月期で黒字になれるか重要な指標です。

まとめ:ちょっと調べてみて思ったこと

ネット生保として華々しくデビューしたライフネット生命。スタート当初は、ネットで加入できるという珍しさから契約者を獲得したのだろう。

今日の生命保険の課題として①国内人口の減少②営業職員の減少③生命保険不要論の台頭があると考える。ライフネット生命としては、保険を不要と考えている人に保険に加入してもらうことよりも、既に他社に加入しており手間や保険料の高さに不満を持っている層をどう自社に切り替えてもらうかが鍵になるのではないだろうか(もっとも社長が岩瀬さんだからとっくにいろんな手を打っているであろうが)。

 

以上